日本臨床催眠学会第6回大会(熊本大会)第2号通信


大会長挨拶

  日本臨床催眠学会による第6回学術大会を、平成16年11月20日にパレア熊本県民交流会館にて開催の運びになりました。今大会は、日本臨床催眠学会の九州における初の記念すべき大会となります。さらに、熊本県及び熊本県精神科病院協会のご後援も頂く事ができました。
多くのご理解を頂きました、各関係機関の方々にあつくお礼を申し上げます。
 近年、虐待や犯罪被害、トラウマやストレスに関連する心の病など、多くの場面で臨床催眠が直接的に、時には間接的に使用されてきています。そこで、今回の学術大会のテーマを
「臨床催眠の効果的な活用に向けて」と掲げ、様々な側面から実践的な臨床催眠について考え多くの意見交換がなされる心に残る学術大会にできたらと考えています。
 また、翌21日には心の問題を解決する有効な手段としての臨床催眠を学ぶ研修会もあります。会員の皆様にとって、満足と充実の2日間になれば幸いです。
皆様のご来熊をスタッフ一同心から歓迎しています。

仁木啓介(第6回学術大会会長)

日程:2004年11月20日(土)


場所:パレア熊本県民交流会館

〒860-8554 熊本市手取本町8-9(テトリアくまもと内)
TEL:096-355-4300    FAX:096-355-4317  
http://www.parea.pref.kumamoto.jp

プログラム

大会テーマ「臨床催眠の効果的な活用に向けて」

8:30〜   受付開始
<会員対象>
9:00〜11:05
 一般演題  座長:中島 央
11:10〜11:40 総会
<一般公開>
12:40〜13:10
大会長挨拶、講演「精神科での臨床催眠、自験例より」
仁木啓介  仁木病院 理事長
13:10〜14:10
公開基調講演

「催眠は如何なる臨床場面でどの様に適用し得るか」

 高石 昇 日本臨床催眠学会理事長
      日本医科大学精神医学客員教授
 司会:大谷 彰

<抄録> 本学会の目的は催眠の誘導と治療技法に関する訓練の向上と臨床適用の促進にある。会の発足後これまでに基礎訓練については着実に成果をあげているが、これに伴うべき臨床適用がそれ程促進されたとは思えない。訓練と臨床適用の間のタイムギャップが、例えばEMDRなどに比して大きいのではないかと感じられる。その理由の一つは臨床適用の指針がこれまで明確に示されていないからではないかと考えられる。近年、わが国でも臨床場面で催眠を求められる機会がますます増加しているが、臨床適用の報告は案外と少なく患者は依然として巷の素人催眠治療所に流れているのではないかと危惧される。そこで今回、臨床催眠の適応indicationと適用applicationのしかた、すなわちどの様な場合にどの様に催眠を適用すればよいかについて限られた時間ではあるが整理してみたい。意外なことに欧米の成書を眺めてもこの臨床催眠の中心課題について総体的にまとめた記載はあまり見当たらない。その理由を推測してみると、まず催眠療法とは何か、すなわち催眠療法のアイデンティティーに関して専門家間で必ずしも意見の一致を見ていないこと、催眠が精神分析や行動認知療法の様に理論に基づかず現象から出発していること、技法がEMDRの様に単純化されておらず極めて多岐にわたること、治療の実際には様々な患者要因と治療者要因が関与しており、確とした指針の作成は不可能であるとする声が研究者にも聞かれる程複雑である。しかし学習者にとってはこれが最も知りたい課題であろう。そこでたとえ不完全ではあっても演者なりのまとめを試行し、これを叩き台として参加者からの熱心な討議を期待したい。

14:15〜16:55 公開シンポジウム「臨床催眠の効果的な活用に向けて」

座長:
 高石 昇 日本医科大学精神医学客員教授
 大谷 彰 Ed.D., ABPH(アメリカ心理催眠学術会議会員)
     メリーランド州立大学主任心理学者
     京都ノートルダム女子大学客員教授

1.「催眠療法におけるTh.-Cl.関係」
 松木 繁 松木心理学研究所
2.「アロマテラピーとストレッチングにおける催眠の利用」
 鎌田 穣 京都ノートルダム女子大学教授
3.「EMDRと催眠」
 本多正道 EMDR Network Japan 副理事長、本多クリニック院長
4.「心身医学の立場から」
 松原 慎 九州大学大学院臓器機能医学心身医学(心療内科)

指定討論者:下地明友 熊本大学神経精神科助教授

16:00〜16:55 討論
17:00 閉会

参加資格

 本大会への参加は、日本臨床催眠学会の会員に限ります。ただし、公開基調講演および公開シンポジウムについては、非会員も参加できます。非会員の参加資格は、日本学術会議登録の諸団体の会員、または医学・心理学関連領域を専攻する学生および大学院生に限ります。

参加費
正会員
5000円(当日6000円)
学生会員
3000円(当日4000円)
非会員
3000円(当日4000円)
(非会員は、12:40からの講演会、シンポジウムのみ参加可能)

参加申し込み

第6回学術大会申込みフォームでインターネット上から申し込んでください。或いは、申込書で、インターネットHP、e-mail、FAX、郵便にて、大会準備事務局までお申し込みください。なお、お申し込みと同時に、参加費用をお振込み願います。詳細は、http://www.hypnosis.jp/でご覧いただけます。

振込口座

      みずほ銀行天六支店 普通口座 番号 1477072
      日本臨床催眠研修会 事務局代表 行岡正雄
 (注:ニホンリンショウサイミンケンシュウカイ ジムキョクダイヒョウ ユキオカマサオ)

連絡先

  日本臨床催眠学会第6回大会事務局
      〒860-0844
      熊本市水道町9-16 熊本県精神保健福祉センター内
      日本臨床催眠学会第6回大会事務局 Fax096-359-6494  
      事務局長 中島 央   congress@hypnosis.jp

◆電話でのお問い合わせはお受けしておりません。
必ず、FAXまたはメールにてお願い致します。

交通機関

パレア熊本県民交流会館へのアクセス

熊本市の中心に位置しており、鶴屋デパートと隣接しています。

JR熊本駅から
・ 熊本市営電車で15分、「水道町」又は「通町筋」電停下車
・ 熊本市営バス、九州産交バス、熊本電鉄バスで15分、「水道町」又は「通町筋」バス停下車
・ タクシーで15分
熊本交通センターから
・ 熊本市営電車で5分、「水道町」又は「通町筋」電停下車
・ 熊本市営バス、九州産交バス、熊本電鉄バスで5分、「水道町」又は「通町筋」バス停下車
・ タクシーで5分
JR水前寺駅から
・ 熊本市営電車で10分
・ 熊本市営バス、九州産交バス、熊本電鉄バスで10分、「水道町」又は「通町筋」バス停下車
熊本空港から
・ 九州産交バス(空港専用リムジンバス)で40分、「水道町」又は「通町筋」バス停下車
九州自動車道
・ 益城熊本空港インターチェンジから 車で30分
・ 植木インターチェンジから 車で45分

ホテル一覧表


ホテル日航熊本
 会場まで徒歩3,4分
熊本ホテルキャッスル
 会場まで徒歩7,8分
アークホテル
 熊本城が見えます。会場まで歩いて10分程度
 インターネット予約ですと8400円が4200―6720円だそうです。
東横イン熊本辛島公園
 昨年11月にオープンしました。会場まで徒歩約20分、市電で4つ目約7分。
 5980円
エクストールイン熊本銀座通
 15年6月オープンのビジネスホテル。1Fにモスバーガーがあり。
 会場まで徒歩10分
 6000円
三井ガーデンホテル
東横イン熊本辛島公園の並び。会場まで徒歩約20分、市電で4つ目約7分。
8100円

その他


ホテルサンルート熊本 096-322-2211
 5250円から
 紀伊国屋書店上、エクストールイン熊本銀座通の斜め向かえ
熊本ワシントンホテルプラザ
 7200円
 会場まで徒歩15分。
R&B熊本ワシントン通り
 5670円(パン、コヒー、ジュース付き)
 熊本ワシントンホテルプラザの向かえ

グリーンホテル系列で

水道町グリーンホテル
 6615円会場まで徒歩5分
水道町グリーンホテル2アネックス
 6615円会場まで徒歩5分
熊本グリーンホテル
 各6615円会場まで徒歩12分

お知らせ

・11月20日(土)学術大会終了後懇親会を予定しています。
 6.000円 当日受付でお支払い下さい。
・学術大会終了後、会員対象としたケースカンファレンスを行います。
 参加希望者は、事前登録をお願い致します。
 申し込み方法は大会及び研修会申し込みと同様に振り込みをお願いします。
 但し、非会員はケースカンファレンスには参加できません。
・11月22日(月)大谷 彰 先生 の講演のお知らせ
  熊本県精神科病院協会の学術講演会
 (後援 熊本県医師会 、日本医師会生涯教育講座3単位)
 「トラウマ性障害の診断と治療」
 会場:ホテルニューオータニ熊本 3F 鳳凰の間(18:00〜)
 参加費無料、

11月23日(火)松木 繁 先生 の講演のお知らせ
  熊本県臨床心理士会 継続研修会
 会場:熊本県精神保健福祉センター  (詳細は中島まで)

  <会員の皆様におしらせ>
 11月20日学術大会終了後、引き続き会員対象ケースカンファレンス
 行います。会員で参加希望の方は、大会申し込みと同様の手続きで行い
 参加費2000円を振り込んで下さい。
   17:10〜 19:10 ケースカンファレンス  (コメンテーター:本多正道)
         「催眠療法を試みた解離性障害の一例」
          川嶋 新二 青梅坂本医院